脊柱管狭窄症の症状

腰部脊柱管狭窄症には、「腰、おしりから膝にかけて、体の後ろ側に痛みやしびれがある」という座骨神経痛症状や、「しばらく立っていたり歩いていると、脚に鉛が入ったようにだるく、重くなり、時には痛くなる」という特徴的な症状があります。

歩くうちに症状が強くなり、足が前に出せず、動けなくなりますが、しゃがんで少し休むと、症状が軽くなってまた歩けるようになります(間欠跛行といいます)。

馬尾型脊柱管狭窄症

歩行により増悪する両側下肢や会陰部(えいんぶ)の異常感覚(痺れ感、冷感、灼熱感(しゃくねつかん)、絞扼感(こうやくかん)および馬尾性間欠歩行(かんけつはこう)が主な自覚症状で、腰痛はあまりありません。この痛みは腰椎を曲げることで軽減することが多いです。

神経根型脊柱管狭窄症

一般に片側性で、長時間立位や歩行時および腰椎伸展(ようついしんてん)により発症または増強する下肢痛(かしつう)が自覚症状で、時に腰痛をともなうこともあります。椎間板ヘルニアとは、伸脚挙上テスト(一般にはSLR-test)陰性(-)やレントゲン・MRIの所見などで識別されることが多いです。

混合型脊柱管狭窄症

馬尾型と神経根型との両者の症状をもつもので、両側性と片側性とがあります。

日常生活の注意

反った姿勢にならない、歩くときは、杖や手押し車で少し前かがみに、可能な人は、自転車を利用して下半身を鍛える。